『最新情報』


● 通夜並びに葬儀・告別式のご案内

松尾沢子 (2019年3月5日)

 ご存知の方もおられるとおもいますが、

本ブログ執筆者である松尾文夫が、米東部時間2月25日、取材のために訪れていた米ニューヨーク州シラキュースのホテルで急逝いたしました。

 取急ぎ、ここに、みなさまへご報告させていただきます。

松尾沢子(2019年2月27日)

(関連記事の一部)

https://this.kiji.is/473077246694261857?c=39546741839462401




◎ 1月1日にリリースしたブログ「松尾文夫アメリカ・ウオッチ」の日本と韓国との和解試案を論じた「韓国とまず静かに接することから始めようー拉致問題えの北朝鮮との交渉に備えるためにもー」(「青淵」新年号「時評」)の全文英訳が出来ましたので、リリースさせていただきます。

 これからは英訳を出来るだけ増やして行きたいと考えます。 海外の友人に発信していただければ幸いです。

松尾文夫 2019年1月21日 



 韓国とまず静かに接することから始めよう

   ー拉致問題での北朝鮮との交渉に備えるためにもー

    『青淵』(渋沢栄一記念財団 機関誌 2019年1月号 「時評」)


ブログ「松尾文夫 アメリカ・ウオッチ」をお読みいただいている皆様へ。


2019年の新年おめでとうございます。


 またまたご無沙汰を重ね、ブログ更新をおこたっておりますことをお詫びいたします。今回も渋澤記念財団機関誌「青淵」新年号「時評」欄に「韓国とまず静かに接することから初めようー拉致問題での北朝鮮との交渉に備えるためにもー」と題して寄稿しましたものを、そのまま掲載させていただきます。渋澤栄一記念財団のご厚意に深く感謝いたします。


 この原稿は、私が長年提案してきた日米首脳相互献花の実現で、2018年の日本記者クラブ賞を受賞して以来、取り組んでいる東アジア、特に韓国、北朝鮮との歴史和解の達成のテーマに従い、昨年11月にソウルを約20年ぶりに訪問した時に感じたことをまとめたものです。正確には「韓国との歴史和解試案」と名付けるものかも知れません。


 文中にも書きましたように、歴史をさかのぼればのぼるほど、切っても切れない関係が明らかになる一番近い隣国を併合し、「皇民化」した不幸な過去を持つこの国との和解への道筋を見つける努力を、あの不幸な時代を知る最後の世代の一人として、続けたいと決意いたしております。本ブログ読者の方々からのご意見もいただきたく思います。


 本ブログの本来のテーマである「トランプ・ウオッチ」の方も続けます。2月末には、アメリカ各地をまた取材してまいります。この報告もブログで行う予定です。


 では、皆様のご健康とご活躍を祈ります。  松尾文夫 (2019年1月1日記)





◎『青淵』(渋沢栄一記念財団 機関誌 2018年7月号)

  トランプ大統領の「ディール」外交は

  「新しい歴史」を生み出したか

      ー金正恩の「変身」にも注目をー

松尾文夫(2018年6月29日)


米朝首脳会談分析(現代ビジネス 2018年5月14日)

  トランプの「意外に鮮やかな外交手腕」、あの大統領にそっくりだ

      スキャンダルが付きまとう点も似ている

松尾文夫(2018年5月14日)


◎「桂・タフト秘密協定の今日性」という「古傷」を忘れてはならない

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の実妹が乗り込んできた、平昌オリンピックを舞台とする南北朝鮮の外交ショーをテレビで観ながら、「桂・タフト秘密協定の今日性」と題して昨年2月にアメリカ研究振興会の会報に私が寄稿した小文を、皆様に読んでいただきたいとの強い気持ちにかられました。以下、その全文を掲載します。

 この南北朝鮮それぞれに必死な外交ショーの行方については、まだこれからの動きを見守らなければならないと思います。アメリカのみならず、日本の安倍外交もその一部として正念場を迎えます。

 そこで忘れてはならないのは、私がこの小文で強調した108年前の1910年8月22日に調印された「日韓併合に関する条約」という「古傷」の存在であります。皆様のコメントを期待します。

松尾文夫 (2018年2月11日記)


◎ お待たせいたしましたが、昨年秋、中国訪問の際、中国の外交問題専門誌「世界知識」がインタビューした記事の日本語訳の要旨をリリースいたします。

 この雑誌は周恩来が題字を書いており、中国のエリート達の間でよく読まれている雑誌だそうです。翻訳にあたっては、共同通信の後輩で中国研究者の古畑康雄・国際情報室次長の手を煩わしました。一部インタビューした中国側の安剛記者の意見も書いてありますが、そのまま掲載しました。私の家族の係累などに触れた部分は割愛いたしました。

 ニュース的には安倍首相が次の中国訪問の際、日本軍の無差別爆撃で知られる重慶への献花をすべきだとの提案を行っておりますので、ご一読ください。こうしたメディアを通じた接触が、日中間の和解に結びつくことを念じております。

(松尾文夫 2018年02月03日記)


◎ 昨年1月に岩波書店から、発売されました拙著「アメリカと中国」について、長野の信濃毎日新聞が1月14日の書評欄で、高原明生東京大学法学大学院教授の書評を記載しました。高原先生は日本を代表する中国専門家の一人で、一年も前に出版された本の書評が出ることは珍しく、有り難いことだと感謝しております。

 高原先生、及び信濃毎日新聞社の許可を得て、本ブログでも紹介させていただきます。 岩波書店によると、売れ行きも良く、二刷りとなったとのことで、これを機会に、多くの皆様に、読んでいただければ、幸いであります。

 なお、先のブログで予告いたしました、昨秋の中国訪問の際、北京の外交誌「世界知識」に取材され、11月中旬号に掲載されました私とのインタービュー記事の翻訳は、来週リリースの予定であります。

(松尾文夫 2018年02月01日記)



 ◎  まだ「伸びしろ」がある中国

       ー 4年ぶりの訪問で痛感する中国、韓国との「和解」の必要性 ー

 皆様、謹賀新年です。お元気に良い年をお迎えになったことと思います。

 昨年9月以来、本ブログの更新が出来なかったことをお詫びします。しかも9月24日から10月2日までの中国旅行について、報告すると予告しながら、それを怠っていたことを申し訳なく思っております。

 トランプ大統領が「ツイッター」を新しい政治の道具として定着させたSNS全盛時代にもかかわらず、こうしたアナログ世代の発言、提言に少しでも耳を傾けていただければ、幸いであります。

 今回も、渋澤栄一記念財団機関誌「青淵」2018a年新年号の時評に寄稿しましたものを、同財団のご好意によりPDFで、使わせていただきました。四年ぶりの中国訪問で感じたことを、書かせていただきました。ご高評いただければ、幸いであります。

 この中国旅行では、又 中国の外交専門誌「世界知識」のインタビューを受けました。その中国語からの翻訳の要旨を来週以降、このブログでも報告させていただきます

 では、本年も宜しく

(松尾文夫 2018年1月7日記)



◎ 相変わらずブログ更新を怠っておりますが、皆様お元気にご活躍のことと思います。以下の二点、少し遅れましたが、月刊文藝春秋9月号掲載の記事講談社のオンラインサービス「現代ビジネス」での北朝鮮問題での発言が リンク可能となりましたので、図書館への収録と合わせて「最新情報」として掲載させていただきます。ご一読いただければ幸いであります。

 私は 9月末、一週間の予定で、北京に行ってきます。いずれこの旅についての報告は、本ブログで行いたいと考えております。では皆様のご健康をお祈りいたします。

松尾文夫 {2017年9月13日記)


◎ 「青淵」時評 「朝鮮危機の」の根っこにある日本とアメリカの「古傷」を忘れてはいけない ー日本記者クラブ賞受賞で改めて思う中国、韓国との和解の重要性ー (渋沢栄一記念財団 機関誌 「青淵」2017年7月号)

 私は五月二九日、二〇一七年度日本記者クラブ賞を受ける栄誉を得た。受賞の理由は、クラブの発表を引用すると次の通りである。

「共同通信の記者時代から半世紀を超えるライフワークとして米国報道に取り組み、とりわけ近年は被爆地、広島とハワイ真珠湾を日米首脳が訪問し、献花することで真の戦後和解が生まれると熱心に訴えてきた。二〇一六年五月、オバマ大統領が広島を訪問し、一二月には安倍首相が真珠湾を訪れ、提言通りの相互献花外交が実現した。日米戦後史の重要な一里塚につなげた取材と執筆活動が高く評価された。空襲に生き残った体験を出発点に、米英とドイツと『ドレスデンの和解』や世界各地の和解を現地取材してきた。通信社を引退後、六八歳でジャーナリスト復帰を宣言。現場を歩き、当事者を訪ね、執筆を続ける。八三歳でも衰えない旺盛な記者精神は後輩にとってモデルであり、ジャーナリズムの信用と権威を高めた業績は日本記者クラブ賞にふさわしい」。

 これ以上の名誉はない。日米首脳による相互献花の提案については、「青淵」誌上でも何度か主張させていただいた。読者の皆様に心からのお礼を申し上げる。

 ▽ドイツとの「落差」に驚く

 今噛みしめているのは、「あの戦争を経験した最後の世代」に属する一人のジャーナリストとしての責任の重さである。そしてやり残した課題の大きさである。

 父親が旧陸軍の職業軍人であったこともあって、私の人生の記憶は一九三六年二月、父の任地であった中国の山海関から、東京で急死した祖父の葬式に出席するため母と一緒に船で帰国するときから始まる。二歳半であった。

 その帰りには当時まだ大日本帝国の一部であった朝鮮半島を汽車で縦断した。その後帰国し、小学二年生で太平洋戦争が始まり、その半年後の四月には、東京の戸山でドゥーリットル初空襲を目撃した。五年生の三学期には父の任地の四国の善通寺でグラマン戦闘機の機銃掃射を逃れ、そして敗戦ひと月前の一九四五年七月一九日には、墳墓の地である福井市でB29、一二七機の夜間絨毯爆撃を奇跡的に生き延びる。

 今度の受賞の対象となった日米両首脳による相互献花のアイディアも、こうした私の戦争体験の中から生まれた。

 一九九五年二月一四日、私は出張中だったワシントンのホテルのテレビで、前夜、ドイツのドレスデンで米英旧連合軍による爆撃五〇周年を弔う手厚い鎮魂の儀式が行われた事実を知った。

 日本ではこうした日本流にいえば「お線香をあげる」和解の儀式はまだ行われていない―私は福井市郊外の芋畑でひたすらB29の容赦ない爆撃に耐えた夜を思い出し、強いショックを受けた。これにこだわり続けた私は、一〇年後の二〇〇五年、米ウォール・ストリートジャーナル紙と中央公論紙上に寄稿して、日米相互献花の儀式を求めるキャンペーンを始めた。一一年たった昨年、この提案は多くの人々の支持を得、特にオバマ前大統領と安倍首相の「決断」も得て日の目をみた。

 しかし、中国と韓国との関係は依然和解とはほど遠い。安倍首相のハワイでの「和解の力」演説では、なぜか東アジアへの言及はなかった。今度の栄誉に浴した私は、残りの人生をかけて、この二つの隣国との和解の実現に、ドン・キホーテのように立ち向かいたい。

 韓国との関係では、文在寅新政権が登場した今、二〇一五年末の日韓合意で決着したはずの従軍慰安婦問題の「再交渉」が、どのような形であれ避けられないと思う。中国での献花外交では、日本軍による中国人虐殺の数についての日中の食い違いが大きい南京への献花には、時間が必要だとしても、日本軍の無差別爆撃によって一万人を超す死者が出たことは間違いのない重慶への献花は、今すぐにでもできる。

 ▽桂・タフト秘密協定を忘れてはいけない

 そして私が一番強調しておきたいのは、今の日本ではほとんど論じられることがない、韓国はもとよりフィリピンまで巻き込んだ日本とアメリカの東アジアにおける歴史的な古傷である。

 日露戦争終結のためのポーツマス会議が開かれている最中の一九〇五年七月、フィリピン総督から陸軍長官に栄転、大統領への道を歩み出したウィリアム・タフトが密かに来日、桂太郎首相兼臨時外相と秘密会談を行った。ここで成立したのが一八九八年のスペインとの戦争の勝利でアメリカが得たフィリピンの領有を日本が認めるのと引き換えに、アメリカは日本の韓国併合を承認するという取引であった。

 アメリカの承認を得て五年後に実行に移された韓国併合が、その後の満州、華北、華南へと進む日本の中国に対する「帝国主義侵略」の出発点となり、やがてあの太平洋戦争となる歴史のアイロニーが現在の日本では、ほとんど忘れられている。

 しかもアメリカは、日本との併合に反対する韓国の必死の抵抗を無視したのみならず、フィリピンでは、スペイン統治時代から独立運動を展開してきた「フィリピン革命軍」と四年間も戦うことになる。今親中国路線をあらわにし、反米発言もちらつかせ、「南シナ海情勢」を一転させたロドリゴ・ドゥテルテ大統領の登場に、アメリカが手を焼く背景には、フィリピン側に戦死者一万六〇〇〇人を出したこの古い傷跡がある。

 韓国の「約束違反」を口にするとき、また北朝鮮の核ミサイル開発の「危機」についての論じるとき、忘れてはいけないのはこの歴史である。(二〇一七年六月七日記)


◎ 2017年5月29日の「日本記者クラブ賞」授賞式の様子を捉えた映像を公開しました。

 ● また翌5月30日の受賞記念講演内容も同時に映像公開しました。


◎ 2017年6月5日の毎日新聞朝刊2頁の頭にある 山田孝男氏の名物コラム「風知草」に小生の「アメリカと中国」が全面的に紹介されました。

(同pdf)


◎ 2017年5月30日毎日新聞(東京夕刊)に私の発言が引用された記事が掲載されました。


◎ 2017年5月17日

 「グローバル・ストリンガー」復活第二弾、「大地震から2年経ったネパールを忘れないでください」 カトマンズ発 鎌田禎子


◎「日本記者クラブ賞」受賞 公益社団法人 日本記者クラブ(2017年4月28日  pdf資料)

 同報道を伝える記事(リンク先、順不同)

https://www.jnpc.or.jp

 日本記者クラブ

http://www.asahi.com/articles/DA3S12915238.html

 朝日新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28HG4_Y7A420C1CR8000/

 日本経済新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170428-00000127-jij-soci

 時事通信

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017042801163&g=soc

 JIJI.COM

https://mainichi.jp/articles/20170429/k00/00m/040/038000c

 毎日新聞

http://www.sannichi.co.jp/article/2017/04/28/80090228

 山梨日日新聞電子版

http://www.at-s.com/news/article/topics/national/354053.html

 静岡新聞

http://www.nagasaki-np.co.jp/f24/CO20170428/li2017042801001713.shtml

 長崎新聞

https://www.chibanippo.co.jp/newspack/20170428/404609

 千葉日報

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/article/324876

 西日本新聞

https://this.kiji.is/230586777854608886?c=39546741839462401

 共同通信 47NEWS

http://www.yamagata-np.jp/news_core/index_pr.php?kate=Lifestyle_Human_Interest&no=2017042801001713&keyword=

 山形新聞



◎ 本土初空襲あす75年「和解はできる 次はアジアと」(2017年4月17日毎日新聞夕刊) 

“ Japanese journalist, U.S. WWll veteran urge countries to heal the wounds of war “  April 18, 2017 The Mainichi (Mainichi Japan)


◎ 本土初空襲75年 「和解の旅は続く」(2017年4月11日東京新聞)


◎ 2017年4月10日

  =日本の事実上の敗北を誘発した「ドゥーリットル爆撃隊」員との再会=

 (いまだ「統治」の姿みえない「トランプのアメリカ」の評価は6月までお待ちください)


 またまたご無沙汰を重ねてしまいました。皆様お元気にお過ごしのことと思います。私も幸い健康に恵まれ、「83歳の春」を過ごしております。以下近況を報告させていただきます。

 ●第一は、14年の歳月をかけてまとめた新しい拙著「アメリカと中国」(岩波書店)が幸いにも、3,000円という高額の本としてはまずまずの売れ行きということでほっとしております。書評も日経新聞をはじめ、東洋経済などに掲載され始めており、「知っているようで知らなかった」アメリカと中国の関係がよくわかった、との評価をいただいてうれしいことです。本ブログを見ていただいている方にも、ご一読していたければ幸いです。


 ●第二は、2011年に始めたあと中断しておりました、かっての私の若い仲間たち(といっても(みんな立派な紳士、淑女となっておりますが)の執筆による「グローバル・ストリンガー」の本ブログへの寄稿再開のお知らせであります。

 再開第一回は、オバマ前大統領が愛したワシントンDC郊外のハンバーガー屋を紹介して評判だった第一回と同じ上田雅恵の執筆による「ブッシュ大統領の意外な才能」です。雅恵さんは元共同通信マーケットの優秀な社員で、ご主人との結婚に伴い、ワシントンに在住している有名ガイドです。今回は日本のマスコミには伝わっていないブッシュ・ジュニア-元大統領(ジョージ・W・ブッシュ第43代米大統領)の意外な絵の才能の話題について書いています。

 私はこのイラン戦争に参加した米兵士の顔をだけを描いた作品を見て、イランが大量破壊兵器も持っているとの誤った情報によって自らの手で始めてしまったイラク戦争に対する個人的な「懺悔の気持ち」がにじみ出ているように感じました。

 次回はネパールに在住する、これまた元共同通信マーケット社員からの投稿を予定しております。ご期待ください。


 ●第三は、私自身、この2月と3月と続けてアメリカを旅行し、「トランプのアメリカ」に触れてきたご報告です。その印象を一言でまとめると、トランプ大統領は依然として選挙戦の公約の実現にこだわり過ぎて、実際の大統領としての「統治」とは程遠い状態を続けている、ということです。

 しかし、アメリカの歴代大統領の中でも前例のない異色な経歴の持ち主で、またその政治にも新しいページを開く可能性を秘めていることでもあり、慎重な評価、分析を行いたく、この場では保留させていただきます。

 従って、毎回、渋沢栄一記念財団のご厚意で同財団機関誌「青淵」の時評欄への寄稿を本ブログでも使わせていただいているので、「青淵」6月号が出ます5月末までお待ちいただきたくおもいます。その頃までには、「トランプのアメリカ」の輪郭が見えてくると思われます。

 本稿ではこの旅行の足跡をお知らせしておきます。


 ○2月はロサンゼルス郊外で開かれた現在のアメリカで唯一の組織といってもいい「北朝鮮を含めた朝鮮半島全体の和解を考える」という「Pacific Century Instituteパシフィック・センチュリー・インスティテュート(PCI)」の理事の一人として今年の総会に参加、PCI理事長のドナルド・グレッグ元韓国駐在大使以下の東アジア専門家、さらには夕食会のゲストとして招かれた潘 基文(パン・ギムン)元国連事務総長夫妻らとの懇談の機会を得て、太平洋戦争後75年を経ながらいまだに不安定な東アジア情勢の和解達成に向けて意見を交換してきました。

 アジア・太平洋研究所を4年ぶりに訪問、所長のD・W・申博士、ダン・シュナイダー副署長らと懇談してきました。


 ○3月の旅も山手線新大久保と高田馬場駅の中間の線路沿いに健在な新宿区戸山小学校で見上げた超低空で飛ぶ東京初空襲B25(隊長の名前をとり、ドゥーリットル爆撃隊と呼ばれる)の隊長機の副操縦士だったリチャード・コール氏をテキサス州サンアントニオの自宅に訪問、12年ぶりの再会を果たしてきました。(その時の写真)

SMATSUODOOLITTLE LA KAWAJIRI[1]

 コール氏は現在101歳.日本軍の真珠湾奇襲攻撃直後のル-ズベルト大統領の「とにかく日本本土を爆撃しろ」との強い命令に基づき、真珠湾での被害を間逃れた航空母艦2隻から日本側の意表を完全についた陸軍の航続距離の長いB25、十五機を日本各地空襲の後、中国本土の飛行場に送り込もうという、80人の決死隊の作戦部隊の中で、ただ一人の行き残りです。 

SMATSUODOOLITTLE KB KAWAJIRI

 私は12年前の2005年4月、著書「銃を持つ民主主義」の中で見上げたコール中尉(当時)のことを「初めて見たアメリカ人の顔」と書いた縁で、戦後進駐軍の一人として日本にきた コール氏一家と親しかった故小林陽太郎氏の紹介で、テキサスまで会いに行き、以後親交を続けていた。

 今回はドゥーリットル爆撃から74年の節目の年であり、是非会いたいとのコール氏と家族からの誘いに応じたものでした。

 72歳の長女が近くに住んで面倒を見ているものの、一人で自炊生活を送る元気な姿はテレビ、新聞の取材を受けましたので、見ていただきたいと思います。ここではテキサスまで一緒にきてくれたアメリカ在住のフリーフォトグラファー・川尻千晶さんの優れた写真を掲載させてもらいます。

SMATSUODOOLITTLE MA KAWAJIRI

 このドゥーリットル隊の日本本土初空襲は、東京はじめ、川崎、横浜、名古屋、神戸、新潟、横須賀などで民間人87人の死者、462人の重軽傷者を出したほか、9機撃墜かという日本側の発表は真っ赤な嘘で、真珠湾奇襲攻撃成功後の日本の戦勝ムードに衝撃を与え、メンツを失った日本軍指導部がアメリカの航空母艦殲滅を狙った6月のミッドウェー海戦で逆に虎の子の空母4隻のすべてを失い、太平洋戦争での事実上の日本敗北という大きな節目を生んだ出来事でした。

 

 以上のほか、つぎの著作に取り掛かっている私の近況についてはまた、随時ご報告いたします。ただ、こうしたブログの打ち込みを完成させること自体かなりのエネルギーを必要とする状態となっており、またのご無沙汰にもご容赦のほど前もってお願いいたしておきます。

松尾文夫 (2017.4.10記 ) 


◎ 2017年4月1日

 「グローバル・ストリンガー」復活第一弾、「ブッシュ元大統領の絵の才能」 DC発 上田雅恵


◎ 2017年1月27日

「アメリカと中国」(岩波書店)(3,000+税)発売開始!

  ぜひ、ご一読いただき、厳しいご批判、講評を期待します。

   (アマゾンでの購入)



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★これまでの『最新情報』


● 皆様、新年 明けまして おめでとうございます。

 私も七度目の酉年の年男です。引き続きがんばりますので,よろしくご支援、ご指導のほどを。


 昨年は、年末になって、私が2005年以来、日本やアメリカのメディアを通じて提唱してきました日米首脳による真珠湾と広島での相互献花が実現し、私もテレビ,新聞などの取材を受け、慌ただしい年の瀬を送りました。特に安倍首相の決断はトランプ時代を迎える日米関係への対策までにらんだ優れた外交的な決断であっと同時に、真珠湾演説での「和解の力」」演説ではなぜか中国,朝鮮との和解には一切触れませんでした。 私はこれからも従来と同じく、中国、韓国、北朝鮮との和解達成の具体策についての発言を続けるとともに、安倍首相と親密なロシアのプーチン大統領によるハバロフスクの「日本人死亡者慰霊碑(日本政府が推定5万人のシベリア抑留死亡者などの追悼施設として1995年設立)への献花を主張し続けます。


 また、14年間リサーチ,執筆に取り組み、このブログでも何度も予告しながら、遅れていた次著「アメリカと中国」を脱稿し、1月27日に岩波書店から発行の運びとなりました。岩波書店から出された1月の新刊予告を添付いたします。三千円を超してしましましたが、少しでも多くの皆様にお読みいただき,ご高評いただければ、幸いであります、


 このほか、年末29日の毎日新聞朝刊の論点欄に掲載されたインタービュー「欠けたアジアへの視点」とトランプのアメリカについての第1回の分析となりました渋沢栄一記念財団機関誌「青淵」2017年1月号時評欄に寄稿した「特異なトランプ大統領とどう向き合うか」も毎日新聞と渋沢栄一記念財団のご厚意により、本ブログでも皆様に提供させていただきます。

 厳しいご批判、講評を期待します。


 2月末には、アメリカのシンクタンクの招きを受け、ロサンゼルスとスタンフォード大学を訪問予定です。またご報告させていただきます。激動の酉年での皆様のご健勝を祈りつつ

松尾文夫 (2017年1月10日記)

 2016年12月6日(火)「『鎮魂』一つの区切り」毎日新聞記事


● 2016年11月10日(木)放送TBSラジオ荻上チキ・Session22「米大統領選で浮き彫りになったアメリカ社会の断絶とはいかなるものなのか」に出演した時の記事が掲載されました。


● 選挙解説 しばらくお待ち下さい 

 アメリカ大統領選挙が終わってから、早くも10日の時間が流れました。今回は

トランプの勝利というアメリカ国民の劇的な「変化」をもとめる選択であったため、皆様の関心も高いものと考えます。

 私も前回のアメリカ・ウォッチで流しました毎日新聞寄稿(10月24日付夕刊)のように、オハイオ州でのトランプ優位は捉えたものの、全体では今度の激震を予言できませんでした。1960年のケネデー・二クソンの対決以来14回のアメリカ大統領選挙戦ウォッチで、初めてではないかと恥じております。

 このトランプ政権誕生については、前回に予告いたしましたように、渋沢栄一記念財団機関誌「青淵」2017年1月号掲載の時評欄での解説と兼ねさせていただきますので、もう少しお待ち下さい。すでにただならぬ動きが出ている日本の足元の東アジア情勢への余波なども論じる予定であります。

(松尾文夫 2016年11月25日)


● アメリカ大統領選挙戦探訪記

 皆様、時の流れは誠に早く、このブログの更新も8月以来、とまたまた空白をつくってしまいました。それに異色のトランプ共和党候補が登場した今年の大統領選挙も11月8日の投票日まであとわずかとなってしまいました。

 その前に9月末、2004年いらい続けている激戦州の一つであるオハイオ州での「定点観測」を今年も4日間にわたって行いましたので、その報告として、毎日新聞のご好意により、毎日新聞の10月24日付夕刊(関西では25日付朝刊)に「白けた空気の中での選択〜米大統領選、激戦州を歩いて〜」と題して寄稿したものを掲載させていただきました。足で歩いた記録でありますので、ご一読いただければ幸いであります。

 8日にアメリカ国民がくだす選択の結果については、日本への影響も大きく、月末に発行される渋沢栄一記念財団機関誌「青淵」の時評欄で分析する予定ですので、同財団のご好意により、本ブログでも報告させていただきます。

 ケネディとニクソンが初めてのテレビ討論で対決した1960年以来、私が直接間接にウオッチを続けているアメリカ大統領選挙の中でも、今年の選挙戦はベトナム介入の失敗で民主党政権が自滅し、ニクソンがホワイトハウス入りを果たした1968年以来の「面白さ」があります。

 また本欄で何度も予告させていただいている米中関係についての次作は、年表などの作成に時間がかかり遅れておりましたが、最終校正の段階に入り、新年早々に発売の予定となっております。今しばらくお待ち下さい。

松尾文夫 (2016年10月31日記)


●北海道新聞に寄稿

 「松尾文夫アメリカ・ウォッチ」をご愛読の皆様、お元気にこの夏を乗り切られていることと思います。今年も8月15日がやってまいり、あっという間に過ぎ去ろうとしております。 私も83歳となりながら、生涯現役記者を目指して、頑張っております。

 これまで何度も予告し、多くの方から励ましを受けております次著「アメリカと中国 〜そのしたたかな”共生”の軌跡〜」(岩波書店刊)は、最後の校正段階に入っております。米中関係年表などもつけ、10月の発売となる予定です。2005年以来アメリカと中国双方でリサーチを続けてきましたライフワークとして恥ずかしくないものにしたいと、最後の努力を続けております。もう少しお待ちください。価格は3,000円を超えるものになります。

 トランプの登場で異例の展開となっている今年のアメリカ大統領選挙戦については、今回もブッシュジュニアとケリーが対決した2004年の選挙以来続けておりますオハイオ州での「現地観測」を9月18日から行います。そのあとワシントンとロスに寄り、選挙戦本格化直後の情勢をとらえてくるつもりです。本ブログでも報告します。

 最後に広島、長崎への原爆投下記念日を前に、オバマ広島献花後の情勢分析を8月1日付の北海道新聞オピニオンに寄稿を求められました。北海道新聞のご厚意で、本ブログでの転載が可能となりましたので添付いたします。 相変わらずオバマ献花自体には辛口な評価で、この意義をもたせるためにも安倍外交による東アジアでの和解達成のために献花外交を主張する持論を展開しておりますが、ご一読いだだければ幸いであります。

松尾文夫 (2016年8月15日記)


● アメリカのオバマ大統領広島献花を取材するため広島に行ってきました。その報告記を古巣の共同通信にオバマ広島訪問後に寄稿、その概要を共同通信社のご好意で以下に掲載します。辛口ですが、ご一読ください。

  『オバマ広島献花後の日米関係の課題』

● またまた大変なご無沙汰を重ねてしまいました。今調べたら、前回このページでご挨拶したのがなんと昨年の12月6日で、それ以来、更新を怠っており、本日が今年初めてのものであることに気が付きました。年明けから、10年以上リサーチに時間をかけてきた米中関係についての最終執筆に集中、4月に第2稿を脱稿しました。その校正稿が出るまでの時間をまるで待っていたように、オバマの広島行きの動きが出始めました。2009年に「オバマ大統領がヒロシマに献花する日ー相互献花外交が歴史和解の道を開くー」(小学舘101新書)を発表していることもあり、各メディアの取材を受けることになりました。したがってこの間、ついついご挨拶のメッセージを出す機会を逸し、本日まで至った次第です。お詫びする次第です。

● なお、最新「アメリカ・ウォッチ」として渋沢栄一記念財団 機関紙「青淵」6月号に寄せた記事も掲載させていただきます。(pdf坂はこちらから)

● ついては其の間、リリースされている日本記者クラブでの講演のYouTubeの動画をはじめ以下に時系列的に整理して可能な限り、列挙しましたのでご一読いただければ、幸いです。

◉ 耕論 米大統領の広島訪問 考 「献花外交」で日米の和解を 朝日新聞 2016年4月23日

◉ 論点 オバマ大統領広島へ 毎日新聞 2016年5月12日 東京朝刊

◉ 松尾文夫×冷泉彰彦×荻上チキ「オバマ大統領、広島訪問の意味〜そして、安倍総理がとるべき行動とは?」2016.05.12

◉ 松尾文夫 元共同通信ワシントン支局長 「オバマ広島訪問」② 日本記者クラブ 2016.5.19


◉「Fumio Matsuo: Author of "The Day President Obama Offers Flowers at Hiroshima”」

       May 23, 2016
THE FOREIGN CORRESPONDENTS’ CLUB OF JAPAN
  日本外国特派員協会


◉ オバマ大統領、献花の祈りは「戦後」を変える  YahooNews 2016年5月25日

◉ 「オバマ広島訪問 謝罪より大切なこと」  WEDGE Infinity 2016年5月26日

◉  伊藤智永編集委員による、オピニオン「時の在りか」『謝罪なきヒロシマ献花』に採り上げられた  毎日新聞 2016年6月4日

● おかげさまで8月には、長年取り組んでおり、本ブログでも何度かお知らせした米中関係についての拙著が岩波書店から「アメリカと中国ーそのしたたかな共生の軌跡ー」と題して、米中関係年表、写真付きで出版される予定となりましたので、お知らせしておきます。

● 82歳の老兵ながら、引き続き一ジャーナリストとして活動いたしますので、ご指導のほどを。

◉ オバマ米大統領広島訪問関係発言記録 (pdf)

松尾文夫 (2016年5月26日記)



◎「アメリカ・ウォッチ」を更新、沖縄辺野古基地問題に対して、新しい角度から「出口」を探る

 皆様、ご無沙汰を重ねておりますが、お元気に異常天候のもとでの師走を迎えられたことと思います。 またブログに大分間隔があいてしまいましたが、渋沢栄一記念財団の機関誌「青淵」12月号の時評欄で、沖縄辺野古基地新設をめぐる翁長知事と日本政府との深刻な対立について採り上げ、(中国も韓国も沖縄米軍基地を「安全弁」として求めているー翁長知事の「出口」を理解しておかねばならなないー)と題して寄稿しました。

 同財団のご厚意により、本ブログでも 第34回「アメリカ・ウォッチ」として掲載し、皆様に読んでいただくことといたしました。 沖縄の米軍基地がいまだに日本の不幸な過去を警戒する中国、韓国、北朝鮮によって、「安全弁」として受け取られている皮肉な現実を紹介し、東アジア全体での「歴史和解」の達成と沖縄基地との関連を論じ、アメリカの要人にも海兵隊の基地新設には疑念が出ている現実から、問題解決への「出口」がゼロではないとの持論を展開しています。皆様の率直なコメントを期待しております。

 なお時間がかかっておりました、次作の米中関係についての著作はようやく10月末に第一稿を終え、来春の出版を目指しての作業を進めております。

 では、皆様がご健康で、良いクリスマス・新年をお迎えください。

松尾文夫 (2015年12月6日記)


講演会ビデオ 「戦後70年 歴史和解への道」 公開

お待たせしました。6月末に「戦後70年・・歴史和解の道」と題して港ユネスコ協会で行いました講演のビデオが、港区の生涯学習講座のホームページでリリースされ、本ブログからリンクが可能となりましたのでお知らせいたします。

少し時期がずれておりますが、このテーマについての私の肉声が記録されておりますので、ご覧いただければ幸いです。

松尾文夫(2015.8.29)


◎「戦後70年総理談話について」の声明に署名

 酷暑の中皆様にはご奮闘の日々と思います。掲載が遅れましたが、さる6月17日、三谷東京大学名誉教授、大沼明治大学特任教授を代表世話人とする74人の国際問題専門の学者たちが発表した安倍総理に対する70年談話の要望書(「戦後70年総理談話について」)に私も、半藤一利さん、保阪正康さんとともに「現代史家」との肩書きで署名させていただきましたので、このブログ上でも報告いたします。きわめて穏当な内容で、安倍総理が8月14日に発表されるといわれる戦後70年談話にも反映されることを期待するものです。私のブログを読んでいただいている方には、私がかねてから主張している提案の延長線上にあることはご理解いただけると思います。皆さんにご一読いただき、ご高評いただければ幸いです。

松尾 文夫(2015年8月8日)


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*English_Joint Statement by 74 Japanese Scholars, 20150801

July 28th, 2015

 

Dear Sirs / Mme.,

 

We hope this finds you well. On July 17th, a group of Japanese scholars, majoring in International Law, History, and International Politics, have released a joint statement on the Prime Minister’s statement in Commemoration of the 70th Anniversary of the End of World War II. We, Onuma and Mitani, had the honor to take initiative for the preparation of the statement.

Our statement, presented at a press conference at the Japan Press Club, was widely reported in Japan, making front page of the Asahi Shimbun and Tokyo Shimbun the following day.

Attached please find an English translation of the original text. We would be very much obliged if you could pass this on to scholars and journalists whom you consider to be appropriate.

We wish to remind you that this statement was made possible only by the most dedicated support of Professor Atsushi Ishida (the University of Tokyo). There may be, however, mistakes or poor choice of words that escaped out notice. Should you find one, please let us know at your earliest convenience.

               Allow us to thank you, in advance, for your kind attention to the matter that we consider to be of utmost significance. 

 

Onuma Yasuaki

Mitani Taichiro


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**尊敬的先生/女士:您好!


    尊敬的先生/女士:您好!

 

    请接受我们最诚挚的问候。

 

    我们是一群活跃在日本的国际法学历史学和政治学的学者,于717日,针对日本首相将发表的战后70周年谈话,发表了一个联合声明。大沼保昭太一郎有幸成为该声明的倡导人。

   于日本新闻俱乐部公开发表的这一声明,在日本受到了广泛的关注,成为次日朝日新闻东京新闻的头版消息。

    附加邮件是该文件日文原文的中文译本。敬请阅览,并烦请您能帮我们将其转送给任何一位您认为适当的学者或记者。

    我们希望您能知道,这一声明是因为有东京大学石田淳教授的孜孜努力才得以问世。虽然经过细心校阅,声明文里依然可能会有一些不足或措辞不当之处。如有发现,敬请在您认为最方便的时候告知我们。

    这里,我们预先表达我们衷心的谢意,感谢您对这一我们认为极为重要事情的关注和帮助。

 

    顺颂夏祺!

 大沼 保昭

      三谷 太一郎

2015729


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***해외의 친구 여러분들에게


<<해외의 친구 여러분들에게>>

 

 저희들 역사, 국제법, 국제정치를 연구하는 이하의 10명은 이른바 전후 70년 총리담화에 대해 관련 학계의 대표적인 학자들에게 참여를 요청하여, 저희들을 포함한 74명의 이름으로 7월 17일 일본 기자클럽에서 첨부한 파일에 담긴 성명을 발표했습니다. 

 일본 학자들의 자그마한 움직임을 여러분들에게 알려드리고자 보내드리는 바입니다. 여러분들 주위의 학자, 정부 관계자, 저널리스트 등에게도 알려주시면 감사하겠습니다. 

 

대표발기인

   大沼 保昭明治大学特任教授、国際法)

   오누마 야스아키(메이지대학 특임교수, 국제법)

   三谷 太一郎(東京大学名誉教授、日本政治外交史)

   미타니 타이치로(도쿄대학 명예교수, 일본정치외교사)

 

발기인

   小此木 政夫(慶應義塾大学名誉教授、韓国・朝鮮政治)

   오코노기 마사오(게이오기주쿠대학 명예교수, 한국조선정치)

   香西 茂(京都大学名誉教授、国際法)

   고자이 시게루(교토대학 명예교수, 국제법)

   波多野 澄雄(筑波大学名誉教授、日本政治外交史)

   하타노 스미오(츠쿠바대학 명예교수, 일본정치외교사)

   廣瀬(川口)和子(上智大学名誉教授、国際法)

   히로세(가와구치) 카즈코(죠치대학 명예교수, 국제법)

   藤原 帰一(東京大学教授、国際政治)

   후지하라 키이치(도쿄대학 교수, 국제정치)

   毛里 和子(早稲田大学名誉教授、中国政治)

   모리 카즈코(와세다대학 명예교수, 중국정치)

   最上 敏樹(早稲田大学教授、国際法)

   모가미 토시키(와세다대학 교수, 국제법)

   山室 信一(京都大学教授、近代法政思想史)

   야마무로 신이치(교토대학 교수, 근대법정사상사)


「村山談話」100%継承で歴史問題に終止符を ー 中国・韓国の批判を続けさせてはならない ー

◎  いよいよ戦後70年の夏がやって来ました。本ブログでもチラシをご案内させていただいた通り、6月26日、港ユネスコ協会で「戦後70年和解への道」と題して講演させていただきましたが、いつになく多くの参加者が来られたようで、安倍政権による安保法制改正の動きもあってか、このテーマに対する関心が高いことが肌で感じられました。

 小学校6年生だった70年前の7月19日深夜、疎開先の福井市でアメリカのB29爆撃機 127機による「夜間無差別焼夷弾爆撃」を受けながら、幸運にも生き延び、この「アメリカとの出会い」を出発点に今もアメリカを追うジャ-ナリストを続けている私としては、なんと講演会場に同じ福井であの夜、あの空襲を経験された男性二人が来られており、嬉しいことでした。

● 会場で配った講演骨子を 本ブログを読んでいただくために、以下再録しました。また港区の生涯教育員会によりますと、当日の私の講演を録画した動画をYouTubeで近く配信するそうで、その際はこの骨子を参考にしていただければと思います。

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◎「戦後70年、歴史和解への道」

―B29 127機の「夜間無差別焼夷弾爆撃」を生き延びてー

(1)   歴史和解不在の日米同盟

 ●  未だに実現していない真珠湾、広島での相互献花、鎮魂の儀式

 ●  あの戦争責任を自ら裁いていない日本

 ●  「進駐軍」という英語はないー「マツカーサー占領」の実像

(2) 中国、韓国がここまで安倍外交に抵抗する理由

 ●  「歴史問題」を積み残した安倍訪米

 ●  徹底した謝罪と補償を実行したドイツとの格差

 ●  アメリカ政治での中国系、韓国系市民の影響力

(3) 「ニクソン訪中に学ぶ」安倍外交のチャンス

 ●  日米より69年前に貿易で始まっていた米中関係

 ●  明治維新から55年もたって始まった東大アメリカ講座

 ●  沖縄の「万国津梁の精神」を生かす道

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◎ 本日のブログでは、「アメリカ・ウォッチ」第32号として、3月の朝日新聞、5月の日経新聞の各コラムで、私が2005年以来提案している「日米両首脳による真珠湾アリゾナ記念館と広島平和記念公園の原爆死没者慰霊碑での相互献花」構想が取り上げられたありがたい出来事の続報をまとめました。しかし、安倍首相の真珠湾訪問も実現せず、コラムの一つが来年の日本での主要国首脳会議の会場として提案した広島は選ばれず、70年たっても続く世界の歴史でもめずらしい隣国、中国、韓国との歴史問題をめぐる溝はなくなっておりません。再び順番が回って来た渋沢栄一財団機関誌「青淵」7月号時評でこの問題を分析、安倍政権に「村山談話」の100%継承を求める提案をいたしました。渋沢記念財団のいつも通りのご厚意により、「アメリカ・ウォッチ」第33号としてこのブログにも転載せていただきます。ご一読、ご高評頂ければ幸いです。

◎ 最後に、何度も本ブログでお知らせしている「日米関係よりも69年も前に始まった米中関係」をテーマとする次の著作の執筆は、ここに来て最後の第十章を新たな資料で書き直しつつあり、脱稿まで今少し時間がかかります。秋の出版をお待ち頂ければ幸いです。

では、天候不順の折から、皆様のご健康をお祈りします。

 松尾文夫 (2015年7月9日記)

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◎ 6月26日(金)夜に港区ユネスコ協会で、「戦後70年、歴史和解への道」と題して自らの戦争経験などを語ります。詳細は以下のチラシの通りです。ご関心ある方はご参加下さい。無料ですが、登録が必要なようです。 

 

 月末には、渋沢栄一記念財団機関誌「青淵」7月号時評欄への定期寄稿を、本ブログでもリリースさせていただきます。 脱稿が遅れております次作の「アメリカと中国ーそのしたたかな共生の軌跡ー」(仮題)執筆は、最終段階です。もうしばらくお待ち下さい。

 

では天候不順な折から、皆様お体お大事に。  松尾文夫 (2015年6月20日記)



◎2015年4月1日に、下記「戦後70年 広島に花を、真珠湾にも花を」アメリカ総局長・山脇岳志氏執筆が同氏によりAJW(Asia & Japan Watch、朝日新聞の英文サイト)にWreaths for reconciliation—Hopes of a veteran journalist」と題して掲載されました。

 こちらの記事もご一読戴ければ幸いです。

松尾文夫(2015年4月3日)


2015年3月15日 朝日新聞 朝刊 オピニオンページ(11ページ)のコラム(風 ワシントンから 「戦後70年 広島に花を、真珠湾にも花を」アメリカ総局長・山脇岳志氏執筆で拙著「オバマ大統領がヒロシマに献花する日−相互献花外交が歴史和解の道をひらく−(小学館101新書)」が紹介され、私が長年提案している日米首脳による真珠湾、ヒロシマでの相互献花、つまり「死者を悼む人類最古の儀式」によって中国・韓国など近隣諸国との歴史和解への「第一歩」になるとのコメントも掲載されております。

 朝日新聞社のご厚意で同コラムのpdfが掲載可能となりましたので、ご一読戴ければ幸いです。

 現在、安倍内閣で検討が進められている「70年談話」をめぐる論議でもこの視点を忘れないでいただきたいと昭和8年生まれ、1945年7月19日福井市でアメリカのB-29、127機による「夜間無差別焼夷弾攻撃」を生き延びた1人として希望するものです。デジタル版はこちらから

松尾文夫(2015年3月27日)



 後藤健二さんの不慮の死に、同じフリージャーナリストして、心からの哀悼の意を表します

 

◎ 第32回 アメリカ・ウォッチ

「オール沖縄」のメッセージには

     東アジア歴史和解の構想で応えよう

  —翁長新知事が「万国津梁の精神」に触れた意義— (渋沢栄一記念財団機関誌『青淵』2015年2月号)ご紹介のお知らせ。


 本ブログの読者の方々への新年のご挨拶も怠っているうちに、あっという間に一月も過ぎて行ってしまいました。 これまで何度も報告しているように、10年来取り組んできました次の著書「アメリカと中国ーそのしたたかな共生の軌跡-」(仮題)の執筆がお陰様で最終段階を迎え、新春での脱稿を目指しているためです。ご無礼ご容赦のほどを。

 

 その中でも20年来続けている渋沢栄一財団機関誌「青淵」時評欄への執筆の順番が回って来ました。一月半ばに執筆を終えました「青淵」二月号に「オール沖縄」のメッセージには東アジア歴史和解の構想で応えようー翁長新知事が「万国津梁の精神」に触れた意義ー と題して寄稿した小文を、渋沢栄一財団のご厚意を得て、本ブログ第32回「アメリカ・ウォッチ」としてリリースさせていただきました。

 

 相当な理想論であることは承知しております。しかし、私が1956年4月、共同通信大阪社会部でジャーナリストとしてのスタートを切った直後、大阪大正区で開かれたアメリカ軍統治下の沖縄現地でのプライス勧告反対運動支援の集会を取材して以来、沖縄施政権返還交渉を追った1964年からの最初のアメリカ特派員時代を経て、現在までフォローを続けております経験から、近隣諸国と異常な関係が続く安倍政権への提言として、まとめたものです。忌憚のないコメントをいただければ幸です。

 

 では皆様のご健康とご発展を祈ります。  松尾文夫 (2015年2月2日)



★さらに以前の『最新情報』はこちらのアーカイブページにございます。



「キッシンジャー回想録 中国」ヘンリー・A.キッシンジャー著

  塚越敏彦・松下文男・横山 司・岩瀬 彰・中川 潔 訳

  松尾文夫 解説 2012年3月28日刊行予定 上下各巻・定価2,940円

ぜひ、手にとってお読みいただければ幸いです。


★★★本ブログの『図書館』には、私の多くの資料が収録されております。

この『図書館』は本ブログのユニークな機能ですのでご活用ください。★★★





日本記者クラブでの対談 (2010/11/29)

戦後和解について発言を続けているジャーナリスト、松尾文夫・元共同通信ワシントン支局長がシリーズ研究会「日米中」⑯で「日米、そして東アジアとの歴史的和解問題に取り­組んで」のテーマで話した。(YouTube)








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